「横道世之介」公開中
2013.03.09
「南極料理人」「キツツキと雨」の沖田修一監督の新作が
公開中の映画「横道世之介(よこみちよのすけ)」。
原作は吉田修一の小説で、くしくも”修一コンビ”なのだった。
発売中の月刊「poroco」3月号にて、キャンペーンで来札された
高良健吾さんのインタビューを担当させていただいた。
彼の作品は初期から結構観ているので、
会うまでどんな感じの役者さんだろうかと思っていたが、シャイで素朴な印象の若者だった。
のどをいたわっていると見えて、インタビュー中もマスクしたままだったので
会話中の表情がわからなかったのが少し残念だったけど。
自分を型にはめないタイプだから、きっと何にでもなれる。
話を聞いて、今後、演技力はさらに伸びそうだなと思った。
公開前、番宣ですごく頑張ってトークゲストとかに出てたなあ。
きっとまだ、トークやバラエティは苦手だろうに、
よくやってるなあと、思いながら見ていた。
ⓒ2013『横道世之介』製作委員会 ※画像転載禁止 ショウゲート配給
札幌シネマフロンティア、ユナイテッド・シネマ札幌ほかで2月23日(土)より公開中
公式サイト=http://yonosuke-movie.com/
物語の舞台は1987年。
脚本も手がけた沖田監督が、原作を読んで主人公を「高良くんぽい」と言ったという。
確かに、と思う。世之介は長崎出身で、高良さんは熊本出身。
そもそも、沖田監督のユーモアあふれる作品の世界観に
キャラクターとして高良さんが合っているのだろう。
これは、東京生まれで東京育ち、とかの役者さんにない雰囲気が
求められる役だったと思うのだよ。
インタビューと作品についての詳細は、どうぞ誌面をご覧ください。
そして綾野剛が、いい役で出てる。
池松壮亮も、ぴったりの役をもらってた。
沖田さんの映画、あたたかくて好きだなあやっぱり。
登場人物に対する愛情が感じられるもの。
そして、原作の小説は「大変面白い」と、
私の親しい友人で信頼する”本読み”の2人が口をそろえて太鼓判を押してたので、
そのうち、私も読んでみようと思っている。
「横道世之介」
2月23日 公開
2013年日本ショウゲート2時間40分
沖田修一監督・脚本
高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩、綾野剛ほか 出演
WORD WORK 矢代真紀(やしろまき)
1968年、稚内生まれ、札幌在住の映画ライター。
編集プロダクション兼出版社に12年間勤務し、2001年に独立。
これまで23年間札幌の試写室に通い、作品紹介やインタビュー原稿を執筆。