さちさきインタビュー

人、場所、してきたことが、
巡り巡っているように感じます。

IMG_7142

滝上町観光協会 観光コーディネーター 

畠山尊行さん

私にとってシゴトとは、縁。人や場所やしてきたことが、巡り巡っている感じがするんです。一例をあげると紋別に住んでいた中学生時代、観光協会のスタッフと仲良くしていた私は、彼の協力を得て転校してしまった友人に、手紙代わりに手書きの「紋別新聞」を書いて送っていました。数年前に滝上に来て、紋別の同業者から今は本州在住のその彼の名を聞き、懐かしさやまさかこの仕事に関わるなんてという思いが込み上げ、いろいろなことが巡っているなぁ…と不思議な縁を感じました。シゴトでこういう風に繫がっていると感じることが、この年になって割と多いんですよ。今年も良縁に恵まれますように! 

――現在、単身赴任をされていますが、滝上町観光協会のコーディネーターとして就任する契機はなんだったのですか。ぶっちゃけ他にもっと観光資材の揃った市町村がある中で、滝上を選んだ理由が気になります。

実際、転職のタイミングで、いろいろな町の求人がありました(笑)。でも滝上は子ども時代を過ごした紋別の近くだし、「体験観光を作って欲しい」という先方からの依頼にとても興味が湧いたんです。そもそも、もっとがっちり観光に携わるシゴトがしたくての転職だったんで、やりがいを重視しました。

――昨年は独創的な3つのツアーを作り、町に人を呼びました。

それまでの3年は机上の空論で終わっていたんです、どんなアイデアも。年々減っていく町民の人口を見れば危機感は煽られるから、みんな集まれば「なにかしないとね」という話にはなるけど、これまでの経験や前例がネックになり、形にできないでいたんです。でも私は、3年以上前のことを知らないし、しがらみもない、よそ者。もういっそはじけて、好きなことやったる!って感じで取り組みました(笑)やってみて思ったのですが、新しいことを始めるには、思いついたことは小さいことでもすぐに実践して、少しでもことを進めて、同時に発信していくことが大事ですね。

――ツアーの評判はどうだったのですか。

森林鉄道の跡地を見るだけなど、マニアックなテーマのツアーばかりだったこともあり、定員までは行きませんでした。非常に今の滝上らしい結果だと思います。でもやらないと結果はでないですから、全然ネガティブには捉えてないんですよ。やってよかったです。観光地になると思っていなかったところに人が来たことが、まずすごいじゃないですか。そんな嬉しい“想定外”もありますので、まだまだ仕掛けていくつもりです。

――2013年も何か予定しているのですか

みんなでピンクの絨毯を作ろう(芝ざくらを植えよう)ツアーとか、いろいろ温めていますよ。去年も忙しかったけど、今年も忙しくなりそうです。やりたかったシゴトができているので、とても充実しています。楽しく、頑張ります!

名前畠山尊行さん
年齢1972年生まれ
性格温厚
趣味旅行、写真
シゴトのモットー(最近は)楽しく!
好きな作業人と会うこと
嫌いな作業電話
これからのこと北海道の魅力を自分流でもっと発掘したい
シゴトとは

孫田二規子

OFFICE CATI  孫田二規子(まごたふみこ)

1972年、札幌生まれ、札幌在住のフリーライター。
道内をぐるぐるしながら、やわらかいものからかたいものまで、いろいろ書いています。